NTTドコモで発生していた通信障害は、14日夕から15日夜まで続きました。
その解決に、有効だったのが「機内モード」のオンオフ。
自分も通話がつながらなくて困りましたが、それで、回復した方も多かったようです。
その機内モードの仕組みを簡単に紹介します。
機内モードとは
機内モードとは、スマートフォン、携帯電話、モバイルPCなどで携帯電話の通信を制限するモードです。
特に、飛行機などに乗ったときに、電磁波などにより、乗り物の機械に悪影響を与えないために、電波などの発生を抑えるために行われる「機内モード」と言われています。
AndroidでもiPhoneでも、その機能は搭載されています。
どんな通信を制限するのかというと次のような機能を制限する場合が多いです。
(キャリア、機種によっても若干変わります)
- キャリアによるデータ通信
- Wi-Fi
- Bluetooth
- NFC
- GPS
機内モードはどんなときに使う?そのメリットは?
では、どんなときに機内モードを使うのか。
次のようなシーンで使うことが多いかと思います。
ここでは特にスマートフォンで使うことを中心に紹介します。
まわりの精密機器などに悪影響を与えたくない時
病院とか、飛行機とか精密機器がたくさんあるところでは、通信機器を制限するところがあります。
微弱な電気信号に強い電波を当てると誤動作する場合があるからです。
そういうところでは、「携帯電話の電源をお切りください」とか「機内モードにしてください」などの掲示されているところが多いです。
植込み型心臓ペースメーカや植込み型除細動器などは、装着部分からスマートフォン・携帯電話を15cm以上離して携行および使用することになっています。
データ通信が接続しづらいときのリセット
スマートフォンなどのアンテナが立っているのに、データー通信がつながらない時に、いったん機内モードにするとリセットできる場合があります。
通信障害が起きているときなどに、うまくリセットされて繋がるようになることがあるようです。
そんなときは、試してもいいかもしれません。
3Gから4Gに切り替えしたいときとか、今回のような大規模な通信障害の後などにリセットしたいときに試してみると改善したという事例があるようです。
Wi-Fiが接続しづらいときの通信状態のリセット
WIFIがあるのがわかっているのに繋がらない時とか複数のWIFIの機器があって繋がりにくいときとかに行うと通信状態がリセットされるときがあります。
特に、複数のWIFIがあって、場所を移動ときとかのリセットにも使えます。
データ通信量やバッテリー消費を節約したいとき
機内モードにするとデータ通信を止めることができるため、データー通信量を節約できます。
データ通信だけでなく、Wi-Fi、Bluetoothの接続も止めることができるため、バッテリーの消費も抑えることができます。
バッテリーの消費量については、通信機器だけに通信をやめると大幅に節約できる場合が多いようです。
スマホ充電時の充電速度を速くしたいとき
機内モードにするとバッテリーの消費量が減るので、充電速度が向上します。
通信はできませんが、少しでも早く充電したい人はためしてもいいかもしれません。
圏外のところでバッテリーを節約したいとき
野外活動などで通信が圏外のところで活動中のときも、基地局やアクセスポイントを探して通信を行うため、バッテリーが消費され、いざというときにバッテリー切れとならないようにあらかじめ機内モードにしておくということもいいかもしれません。
使う場面としては、登山とか、山や地下とか元々電波がないところ「圏外」と表示となる、通信できないところです。
機内モードの設定方法
機内モードを設定するには、画面を下の方にスライドさせるクイックアイコンや歯車マークの設定から設定ができます。
それぞれのスマホの機種やandroid、iPhoneによって違いはありますが、基本は同じです。
わかりやすいように飛行機のピクトグラムで表示されています。
飛行機のマークをタップするとオンオフできます。
素早く設定が可能です。
機内モードの上手な使い方
機内モードにしても、データ通信だけ切りたくて、Wi-Fi、BluetoothやGPSは使いたい時もあるかもしれません。そんな機内モードの上手な使い方を紹介します。
機内モードでもWi-Fi やBluetoothは使いたい時
飛行機とかでWi-Fiを利用したい場合は、機内モードに設定してから、改めてWi-Fi接続を行えば、Wi-Fi利用できます。 Bluetoothも同様です。
音楽を聴きたい時とか、いったん機内モードにしてから、 Bluetoothだけオンにするとよいかとワイヤレスイヤホンとかで聞けるようになります。
通信環境のないところで、GPSを使いたい時
登山中とか、GPSは使いたいけど、圏外で通信ができない、機内モードでバッテリーを節約しているときなど、通信環境のない場所では、残念ながら地図情報を得ることができないため、地図が表示されません。
そういう場合は、あらかじめ地図データをダウンロードしてスマホに保存することもできるアプリなどを入れておけば、機内モードのままでもGPSを使って位置を把握できます。
野外活動でそういう場所に行く場合は、こうしたアプリをあらかじめインストールしておいてもいいかもしれません。
まとめ
機内モードを上手に使うとバッテリーや通信量の節約になる。
機内モードは通信環境のリセットにも使える。
TPOに応じて上手に機内モードを利用するといいかも。
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